▼審査がきびしくなる？
平成１９年１０月より、信用保証協会の保証制度の仕組みが大きく変わります。
“根本的”にと言っていいほどの変わり方です。中小企業のみなさんは、内容を理解して早めに打てる手は打っておきましょう。


▼どう変わるの？
いままでの信用保証協会の保証は融資金額の１００％でしたが、１０月からこれが８０％までとなります。それでは残りの２０％はどうなるのでしょう？
残りの２０％は金融機関が負担することになります。

くわしい説明は省きますが、
【負担金方式】と【部分保証方式】の２つの方式のいずれかが選択され、
いずれの場合でも保証協会の実質的保証割合は８０％までになります。


▼中小企業のみなさんにとってどんな影響があるのでしょうか？
考えられることは、金融機関の保証協会融資に対する融資姿勢がいままでよりも慎重になるということです。いままで保証協会付融資であれば、たとえ貸付先が倒産しても、金融機関にとって実損は０でした。

保証協会が１００％代弁（貸付先に代わって保証協会が金融機関に一括返済すること）
してくれるため金融機関は実質的には負担しなくてもよかったのです。
金融機関にとっては、リスクのない実にありがたい保証制度でした。
そのため少しきびしい案件でも保証協会付であれば採用したりもしていました。

それが平成１９年１０月からは、変わる可能性があります。２０％金融機関の自己負担になるわけですから当然ですね。もちろん１０月になってみないと実際のところは分からないわけですが、これまでよりも審査姿勢が、きびしくなるであろうことは予想されます。

もし、数ヶ月以内に融資をご計画されていらっしゃる中小企業、事業者のかたがおられたら早めに、９月中に申込をするようにしてください。

この際、駆け込みと言われようが、なんと言われようが、予定があれば前倒しで申込しておくことが得策です。ただし、小規模事業者のかたには、いままでの制度が適用できるように、あたらしい保証制度が創設される予定ですので心配はいりません。 

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